第5回：アイルランド南西部へのドライブツアー

ダブリンを出発！

ダブリンを離れると一気に交通量が減り、車の運転もぐっと楽に。日本ではあまり見かけない ランダバウト（環状交差点） に最初はドキドキしましたが、だんだん慣れてきてスムーズに走れるようになりました。

同行のAは、フランス版の「地球の歩き方」と呼ばれる定番ガイドブック Le Routard（ル・ルタール） を常に持参。どこにでも行きたがるので、旅はいつも盛りだくさんです。

Glendalough（グレンダロッホ）

最初の立ち寄り地は、広大な国立公園 グレンダロッホ。ここには6世紀に聖ケビンが修道院を開いた歴史が残り、石造りの教会や塔が点在しています。

• Glendalough Cathedral：森の中にたたずむ古い大聖堂。まるで物語の中に迷い込んだよう。そびえる丸い塔は「ラプンツェルが閉じ込められていた塔みたい！」と思わず口に出してしまいました。（実際はドイツの話ですが…笑）

• Upper Lake & Lower Lake：二つの湖は神秘的な雰囲気。特にLower Lakeは波が立つ不思議な湖で、自然の力強さを感じます。

• St. Kevin's Cell：聖ケビンが隠者として7年間を過ごしたとされる場所。かなり探しましたが、実際は木の根っこだけが残っていて少し拍子抜け…でもその素朴さがかえって歴史を感じさせます。

  
  

Waterford（ウォーターフォード）泊

その夜は、アイルランド最古の都市 ウォーターフォード へ。914年にヴァイキングが築いた港町で、中世から交易拠点として栄えてきました。

到着が遅かったため、レストランはすでに閉店。仕方なくローカルなファストフード店に入りました。そこで出てきたのは、巨大なオニオンリングと、店員の男の子がやたら勧めてきた「スカロップ」――じゃがいもを輪切りにして衣をつけ、揚げたもの。油っぽくて不健康そうなB級グルメでした。もちろん、食にうるさく胃腸が弱いAは手をつけませんでした。

Cork（コーク）

翌日はアイルランド第2の都市 コーク へ。ここでは友人と合流してランチを楽しみました。

• Fota Wildlife Park：友人のおすすめで訪れた動物園。といっても日本の動物園とは全く違い、広大な敷地を動物たちがのびのび暮らしています。虎やライオンは広すぎて「見れたらラッキー」なほど。キリンやシマウマは広い柵の中を悠然と歩き、人間が「探しに行く」スタイル。日本の動物園より動物たちが幸せそうで、人口が少ないアイルランドならではのワイルドパークでした。

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Cobh（コーブ）

港町 コーブ は、あの豪華客船 タイタニック号が沈没前に最後に寄港した地。港には記念館「Titanic Experience Cobh」があり、当時の出港を再現した展示が楽しめます。普段は博物館や美術館好きのAですが、ここは珍しく入らずに港町の風景を楽しみました。

Cork泊

コークの街に戻り宿泊。街歩きでは…

• English Market：地元の食材がずらりと並ぶ市場。魚、肉、チーズ、焼き菓子など食の宝庫。

• Nano Nagle Place：18世紀の教育活動家ナノ・ネーグルにちなんだ歴史的施設。

• Saint Fin Barre's Cathedral：ゴシック様式の荘厳な大聖堂で、ステンドグラスがとても美しい場所。

  
  

Baltimore（バルティモア）へ

そして次の目的地は、島巡りの拠点となる港町 バルティモア。ここから南西部の美しい島々を訪れる予定です。いよいよ大西洋に面した絶景の旅が始まります！