マイソールへの想いと、今年の選択について
- 9月28日
- 読了時間: 3分
私たちのグル、シャラート師を失って1年
今年もインド・マイソールのアシュタンガヨガ総本山 Sharath Yoga Centre(SYC) が
11月から1月にかけてオープンする、というアナウンスがありました。
毎年この時期は、世界中のアシュタンガヨガの練習生たちがマイソールに集まり、
伝統的な環境の中で学びを深めていきます。
私自身もこれまで毎年のように、師である シャラート師 のもとで練習してきました。
ところが、昨年、突然の悲しい出来事がありました。
シャラート師が急逝され、シャラは大きな混乱の中にありました。
前シーズンは、マイソールへの旅をキャンセルされた方も多かったですが、
私は、実際にマイソールに足を運んでシャラート師とのお別れをしたいと思い、予定通り渡印しました。
シャラは、混乱の渦中であるにもかかわらず、経験豊かなサーティファイドの先生方が
生徒を丁寧にサポートしてくださっていましたが、やはりあの場にシャラート師がいないという事実は、私にとって大きな喪失感でした。
今回マイソールに行かない理由
今年、私はマイソールに行かない決断をしました。理由は3つあります。
身体の問題 私は脊柱管狭窄症やすべり症、さらに足親指腱膜炎といった症状を抱えています。特に今年は親指の炎症が長引き、練習をしては痛めてしまうことを繰り返していました。今は少し良くなっていますが、無理にマイソールでの練習を続けることは、体にとって良い選択ではないと感じました。
滞在と費用のバランス 前回は、1か月滞在予定でしたが、体調も考慮し、実際には2週間で練習を切り上げました。それでもフルプライスを払わなければならず、金銭的な負担が大きいと感じました。
シャラート師を失った後のシャラの雰囲気 昨年の練習では、素晴らしい先生方がアシストしてくださった一方で、「インドで練習している」という特別な空気をあまり感じられませんでした。私自身にとってマイソールでの学びは、ただアサナを深める以上に「師のもとで伝統を受け継ぐ」という意味が大きかったのだと、改めて気づかされました。
これからの学び
もちろん、シャラート師がいなくなった今も、SYCは時間をかけて新しい方向性を見つけていくことでしょう。私もまたいつか、その新しい形を体験しに行きたいと思っています。
ただ今年は、別の学びを選ぶことにしました。インドに行くのであれば、瞑想を深めたり、アーユルヴェーダのトリートメントを受けたり、これまでとは違う形で心身を整える時間を過ごしたいと考えています。
また決まったら、ここで皆さんに報告しますね。
おわりに
アシュタンガヨガは、マットの上だけではなく、人生そのものと深く結びついているプラクティスです。マイソールに行くことも大切ですが、自分の体と心の声に耳を傾け、今必要な学びを選ぶことも同じくらい大切だと思います。
生徒のみなさんも、それぞれのペースで、自分に合った形でアシュタンガヨガを続けていってください。私も同じように試行錯誤しながら、この道を歩んでいます。




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