第3回:ウェールズからアイルランドへ船の旅
- mina shimizu
- 9月3日
- 読了時間: 4分

最初は飛行機で行こうと思っていたアイルランド。しかし、ウェールズの友人から「せっかくなら船で行ってみたら?」と提案され、港のロケーションなど調べてみると
フェリーで行った方が市街地に近いので便利そうでした。
また、息子への食糧配給品が重かったので、フェリーなら重量の心配もしなくていい、そして最大の理由は、フェリーで行く方が面白そう…
ということで、フェリーの旅を選ぶことにしました。
調べてみるとフェリーには2つのルートがありました。
友達の家から車で40分ほどの港 → ただし到着はダブリンではなく別の町
車で3時間半〜4時間かかる港 → ダブリンに直行
アイルランドの地理に疎かった私は「ダブリンに直接着きたい」と思い、後者を選択。
友人は、甲状腺の持病があり、往復約8時間の運転に不安があったようで、もし体調が悪くなったら変更できるよう、**フレキシ(変更可能チケット)**を買うようにと言われました。
私も半病人の友達に8時間ドライブを頼むなんてひどい奴です。
しかし、当日は友達の体調も良く、予定通り車でHolyHeadというウェールズの北までドライブしました。
思わぬトラブル:欠航
私の滞在中、ウェールズでは珍しく快晴が続いていたのですが、北へ行くほど天気は悪化。雨が降り、風も強まっていきました。港に到着して一安心したのも束の間、受付に行くとまさかの「欠航」。
私が予約していたのは Irish Ferries(アイリッシュフェリー) でしたが、悪天候のため全便キャンセルに。代わりに Stena Line(ステナライン) に振り替えられることになりました。
ところが、徒歩客は5時間後の便しかなく、車で来ている人なら2時間後の便に乗れるとのこと。私は車を持っていなかったので、周りの人に「もしよければ同乗させてもらえないか」と頼んでみました。しかし皆さん荷物を満載しており、結局は断られてしまいました。仕方なく、5時間待ちを覚悟しました。
長い待ち時間と友人への感謝
本来なら夜7〜8時にはダブリンに到着し、ワーキングホリデーで既にアイルランドに滞在している息子と夕食を共にする予定でした。しかし到着は深夜にずれ込み、息子との約束はキャンセルに。
わざわざ往復8時間近い道のりを車で送ってくれた友人には感謝の気持ちでいっぱいでしたし、帰り道の運転を心配しましたが、無事に帰宅できたとの知らせを受けて安心しました。
フェリーの中でインド人
ようやく乗船できたステナラインの船内は、とにかく寒い!冷房が効きすぎて、持っていた服をすべて着込み、丸まって座っていました。
そんなとき、隣に座っていたインド人の若い男性(多分20代)が話しかけてきました。
自己紹介の後、いきなり「何歳?」と聞いてくるのは、インドの人にはよくあること。
少々年上の女性でもとりあえずナンパ?もしくは、暇つぶしに話をしたい?ということだと思いましたが、たとえ少々実年齢より若く見える私でも20代の男の子が私の年を聞けば残念がるだろうと私は正直に答えましたが、彼は「若く見えるね」驚きながらも、執拗に話しかけてくる。
彼らは車で来ていたので「もしかして市街地まで乗せてもらえるかも」と私も一瞬、下心を持ちましたが、下船時は徒歩客と車客で出口が別。結局はそこでお別れとなりました。
深夜の到着
5時間の船旅を終え、ようやくダブリンに到着。港にはシティセンター行きのバスが待っていて、そこからタクシーを乗り継ぎ、ホテルに着いたのは深夜1時頃。
暗くて、アイルランドに到着した実感はありませんでしたが、初上陸できてほっとしました。
ホテルでシャワーを浴びて、船で食べるものがなかったので、部屋に合ったチョコレートマフィンですきっ腹を満たしました。
振り返って
フェリー会社は Irish Ferries よりも、結果的に Stena Line の方が良かったかも?
天候次第で予定は大きく変わる
インド人青年との会話は意外な気分転換に
息子との夕食は叶わなかったけれど、忘れられない体験に
飛行機なら簡単に行けたかもしれません。でも、このハプニングも含めて「船の旅」ならではの思い出になりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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